講座紹介

 がん診療の充実には、医師・看護師・検査技師・薬剤師・栄養士などの医療に係るスタッフに加え、ソーシャルワーカーなどの福祉関係者などの多職種の関わりや、また学校、職場、家庭など周囲の多くの人々の理解や協力が必要です。
 この中で、がんの診断や治療に関しては、胃がん・大腸がんなどの消化器がんは消化器を専門とする消化器外科や消化器内科医、肺がんについては呼吸器外科や呼吸器内科医、骨や筋肉のがんは整形外科医、頭の腫瘍は脳外科医など臓器別に診療体制が分かれています。このような臓器別の診療体制を織物の縦糸に例えるなら、すべてのがんに横糸として関わってくるのが、病理診断に携わる病理専門医、放射線診断・治療を担当する放射線科医、そして抗がん剤治療を専門とするがん薬物療法専門医です。がん診療において各臓器別の専門家が必要なことは言うまでもありません。同時に、各種がん治療において横断的にかかわる、病理専門医、放射線治療専門医、がん薬物療法専門医の育成はがん診療体制を充実させるためには非常に重要なことです。
福井県の支援を受け、平成25年度から病理、放射線治療、がん薬物療法の分野ごとに県内がん診療連携拠点病院で診療に携わっている医師・検査技師をとりこんだネットワークが構築され、それぞれの分野で人材育成の方策を検討してきました。
 この2年間の取組みを継続してさらに発展させるため、平成27年度からは、福井大学医学部に「がん専門医育成推進講座」が福井県からの寄附講座として設置されることになりました。


主要研究テーマ

講座の研究テーマ

 本講座は、病理専門医、放射線治療専門医、がん薬物療法専門医を育成・確保するための研修体制、研修プログラム及び派遣体制についての研究を行います。そのシステム構築を行うことによって、がん専門医を目指す医師が、短期間で効率的に専門医資格を取得し、県内の拠点病院を中心に活躍して、福井県のがん診療に貢献できることを目標にしています。また、専門医資格を取得後も、継続してがん診療の研鑽ができるシステムの構築も目指しています。